今週の推奨品

檜(ヒノキ) 第340回目

日本産銘木シリーズ第三回は檜(ヒノキ)。柘植や松と同様に古来から日本人の暮らしに密着し親しまれてきた銘木です。白木に控えめな木目が上品な印象で、森林を連想させる癒しの効果がある香りを好む方が多くいらっしゃいます。このような特徴と耐久性がある材質は格式の高い場所の建築材として最適とされ、名だたる神社仏閣(伊勢神宮や法隆寺など)の建築で重用されています。癒しという意味で考えたとき、御念珠の玉として相乗効果が期待できる一級品の素材といえましょう。なお、ヒノキの漢字は複数、目にしますが「檜」は常用漢字外で読みづらいものの、書籍や公的な文書で一般的な表記に使われ、略字である「桧」は第1水準漢字で地名や人名にもよく使われます。また「檜木」は実は中国語圏での表記になるそうです。