今週の推奨品

松 第339回目

日本産銘木シリーズ第二回は松。日本人なら誰もが思い浮かべる和を感じる銘木で仏教とも浅からぬ縁があります。多くの寺院では、参道や境内に松が植えられており、特に京都の禅寺などの松並木が有名でしょうか。そして、禅の教えの一つである「松樹千年翠」には「松は千年経っても緑を保つ」という意味があり「変わらぬ悟りの心」を象徴し修行僧にとっての理想の姿を表しているのだとか。寺院の掛軸、襖絵、庭園に松やそのモチーフが多いことも頷けます。また、建材としても丈夫であるため、数多くの寺院で使用されており、材にワックス成分が多いため経年美化で艶が出る床材では大変重用されています。御念珠では年輪がアクセントとなって、より球の形状を丸く感じる逸材でございます。