今週の推奨品

宗派別特集 日蓮宗 第223回目

日蓮宗では原則として108珠の数珠を持つことを勧めます。数珠の片側の親珠から伸びる二軸の片側には浄明珠が付き一旦結ばれた後、それぞれの軸に十の弟子珠が付けられ、露で留められます。もう一つの親珠から伸びる二つの軸にはそれぞれ五珠の弟子珠が付き露で留められます。もう一つの軸には十の弟子珠が付けられます。この軸は「数取り」と呼ばれ、南無妙法蓮華経の唱題を称える毎に数を記すための記子珠とも呼ばれ、露による留めはこの軸にはありません。通常四天と呼ばれる小珠は四菩薩と呼ばれ、上行菩薩、無辺行菩薩、浄行菩薩、安立行菩薩に喩えられます。二つの親珠は久遠の釈迦如来と多宝如来を象徴しています。

日蓮は漁民の子として生まれ十六歳で出家。比叡山をはじめ奈良や京都の諸寺で修行を重ねました。永遠不滅の釈迦牟尼仏に帰依し「南無妙法蓮華経」の題目を唱え積極的に善行を積むことで何人も救われると説いています。