今週の推奨品

透珀(琥珀) 第219回目

先週の琥珀「煌珀」に引き続き、今週は「透珀」をご紹介いたします。「煌珀」の特徴はグリッターと呼ばれる円盤状の煌めきにありますが、逆にグリッターが無く透明度の高いものを「透珀」と呼んでおります。一連の御念珠に必要な球数をこの「透珀」で揃えるには、選別の必要があるため「煌珀」と同様に比較的高価な琥珀になるのですが国内では煌めき感のある「煌珀」のほうが人気が高いようです。なお「煌珀」や「透珀」という日本名の呼名は、特徴ある透明な琥珀に与えられたもので不透明な琥珀では「老珀」、ミルキーカラーの「乳珀」、濃い色目の「撫順」などがあります。(推奨品第29回参照)。このような色の違いは産地における生成過程の条件や琥珀のもとになった樹木種に起因し、琥珀の色のバリエーションは約250にも細分化できるそうです。また、一部の銘木や深海珊瑚と同様に上質な琥珀も世界的な減産傾向の途上にあり、琥珀「秀珀」の御念珠は今後の希少価値が高まる逸品かと存じます。