今週の推奨品

糸魚川翡翠 第162回目

第147回の推奨品で本翡翠をご紹介以降、同玉の糸魚川産について問い合わせを多くいただいております。今週は糸魚川の翡翠(硬玉/ジェダイト)を少し掘り下げてご紹介いたします。糸魚川地方では、古く縄文時代より翡翠が産出されてきました。一時の空白期間はありましたが、世界的に見ても最も歴史があり、様々な文化遺産に登場しております。なかでも代表的な勾玉(まがたま)などは、現在でも親しまれているデザインで、ご存じの方も多いことでしょう。このように、古くからその価値を認められ、日本の歴史を語るうえでも重要とされた翡翠は、1938年に姫川で再発見され、2016年9月に日本の国石に選ばれました。代表的な産地には姫川小滝川翡翠峡があり、ここから流れ出た翡翠は姫川を下り糸魚川市内の海岸へと辿り着きます。有名になるにつれ原石の乱獲盗難があり、現在では一般の方はヒスイ海岸(糸魚川・須沢・親不知)でのみ採取できるようです。日本固有の宝石ブランドと言って差し支えないほどの発展を見せた糸魚川翡翠、弊社でも特筆の御念珠のご紹介です。