今週は、2010年代に登場した新しい貴石「K2アズライト」をご紹介いたします。K2といえば、山好きの方々にはピンとくる名称ですが、世界一の難易度、世界第二の標高を誇る山「カラコルム山脈測量番号二号」を指します。数多の遭難者を出しながらも、クライマーを引きつけてやまない非情の山としても知られています。このK2のパキスタン側の麓「スカルドゥ」が採掘地で、青い部分がアズライト、灰色の部分がグラナイトの混成石になります。通常アズライトはマラカイトと共にあり、グラナイトと共生することが無いため、ここでしか採掘されない希少性が、この石の魅力。また、人気のある新しい貴石ですので、市場での呼名も数多くあり、弊社では、日本でよく使われる「K2アズライト」で呼称させていただきます。青空にそびえるK2の雪と岩の対比を、そのまま美しく凝縮したような石模様の御念珠、御見知りいただきたい逸品です。