5月の誕生石のひとつである翡翠。ここに、ご紹介するのはオーソドックスな本翡翠（硬玉/ジェダイト)です。主に中国や中南米で採掘されていた翡翠（軟玉/ネフライト）とは全く異なる貴石で、どちらも古代より珍重されてきましたが日本の国石は糸魚川周辺で採れる本翡翠であり、軟玉のネフライトではありません。欧米では硬玉と軟玉の区別が曖昧であり、その名残りが、このような状況になった原因の一部といわれています。また、翡翠はカワセミ(水鳥）とも詠むように、緑の宝石をイメージした名前になっていますが、緑以外にも、含まれる成分によって青、ラベンダー、赤系統等、15色程度のバリエーションがあります。控えめで日本人の感性に合う貴石、それが翡翠です。