数珠の選び方

数珠の選び方 37. 数珠を購入した後、手にする前に魂入れは必要ですか

 魂入れは、「開眼」や「お性根入れ」などとも呼ばれますが、仏像、お位牌、お墓などに対して行う場合が多いと思います。その儀式を僧侶の方に行っていただくと、本尊を迎える、故人の依代となる、というような、祈りの対象へと変わります。

 購入した数珠に、魂入れを必ずしもする必要はないと思いますが、祈りの対象として念珠を捉えるのであれば、魂入れを行ってもおかしくはないと思います。なぜなら、お数珠の玉は、たくさんの仏様を表しているからです。

 多くの場合は、念珠は祈るための道具やお守りとして使用されます。寺院ではご祈祷済みの念珠や腕輪を求める事も可能ですし、個人の念珠へ僧侶の方に念を入れて頂く(祈祷していただく)という場合もあるでしょう。

 山田念珠堂は、想いや願いや祈りを持って数珠を手にする事で、念珠になると考えています。自分自身の想いを念珠に込めて日々手にする。また、大切な方への想いを念珠に込めて贈りものにする。念珠のありようも様々です。

 経典には念珠の功徳や念珠の起源も記されていており、困難を乗り越える答えとして、優しさと希望の象徴として「念珠」が示されています。念珠そのものに大切さがありますので、どんな念珠であろうと、どうぞ大事になさってください。

※山田念珠堂では例年10月10日の数珠の日に、和宗総本山四天王寺様(大阪)で、數珠の撥遣供養(はっけんくよう・魂抜き)の法要を行っております。使わなくなった数珠をお寄せください。ご供養の上、お焚き上げいたします。