数珠の歴史

数珠の歴史(2)奈良時代の琥珀念珠 

東京国立博物館には奈良時代の琥珀念珠二連が館蔵されています。いずれも法隆寺献納物で、後世に製作された念珠容器に納められています。これらの琥珀數珠がどのように伝わったのかは不明ですが、この時代であれば陀羅尼(だらに)を読誦する際にその回数を数えることを目的としたものであるかもしれません。法隆寺献納物は法隆寺に伝わる宝物類が明治時代に皇室の献納され、戦後国の所管となったものです。

琥珀念珠(奈良時代・東京国立博物館)全長66㌢ 容器は鎌倉時代に製作された牡丹猫文彩漆合子
琥珀念珠(奈良時代・東京国立博物館) 全長約74㌢