融通念仏宗は良忍上人を宗祖とする浄土系の宗派で、良忍上人(1073〜1132)の「一人一切人 一切人一人 一行一切行 一切行一行(いちにんいっさいにん いっさいにんいちにん いちぎょういっさいぎょう いっさいぎょういちぎょう)」の偈で知られています。この偈は、一人の念仏が全て人に功徳をもたらし、全ての人の念仏の功徳が一人に注がれ、念仏の行いが全ての行いに融通し、全ての行いが念仏に融通するという意味です。
融通念仏宗の数珠は、融通念仏宗を再興した大通上人(1649〜1716)が制定したもので、一つの親珠、54玉の主珠と両軸に平珠10玉・丸珠10珠の弟子珠を持ちます。
主珠54玉、弟子珠が両側に平玉10玉・丸玉10玉のこの形式の数珠は「半繰数珠」「片繰数珠」とも呼ばれ、真言宗やその他宗派でも用いることのできる数珠です。数珠の寸法(サイズ)は玉の大きさにより変化し、寸法は表示しませんのでお問合せ下さい。
※数珠の手の掛け方は一例で、この他の掛け方もございます。
蓮の実 水晶仕立
(弟子珠=栴檀)
鳳眼 二天琥珀仕立
(弟子珠=星月菩提樹)