関西の大手百貨店を中心に25店舗展開している中で、仏壇仏具・結納など、日本のしきたりにまつわる商材の売上向上を目指すべく、店舗の管理・販売スタッフとのコミュニケーション・各百貨店の外商様や担当マネージャ様との交渉を行い、円滑な店舗運営の維持・発展させるのが百貨店部営業課の役目です。お客様が何を求めているか、対百貨店様の要求にどうお答えするか、自分の判断が求められます。難しい判断の時もありますが、自分なりに企画して実践してみるのが、営業の醍醐味だと思っています。

古くからの少し暗いイメージがある業界ではありますが、私はそうでないと思っています。今の時代だからこそできる提案もありますし、今までにない明るい売場作りを心掛けています。最初の頃は店舗スタイルを変えるのに、販売スタッフにも戸惑いがありました。しかし、少しずつ、店頭の数字が上がるにつれ、彼らの信頼を徐々に得られるようになり、一致団結で数字を伸ばせるまでになりました。それから、販売員スタッフから新しい提案を受けるようになり、それを何とか実現しようと、奮闘しています。何より販売スタッフと私で作り上げるお店が、お客様への新たな価値提供しているという実感が、私の仕事のやりがいです。

私は、寺院めぐりの趣味がキッカケで、この念珠作りの世界に飛び込みました。現在、一般向けの略式念珠から各宗派で使用される本式念珠の生産管理の仕事を担当しています。数珠の製造は職人技を駆使した伝統的なイメージを持たれる方も多いかと思いますが、当社では機械化により、生産性の向上と品質の標準化が実現されています。伝統的な技術力と現代の技術力の複合力が当社製造部の強みだと思います。数珠は人が何かを念じる時に使う道具です。言い換えれば、人の心に寄り添う道具だと言えます。その製造職に携わることで、社会貢献できているという充実感があります。

製造部では基本的に念珠の種類や作業ごとに担当が配置される分業の形をとっていました。受注の状況によっては、一部の職人が多忙となるなど、非効率だと感じることもありました。生産性の安定と向上のために、柔軟な生産体制を整えたいという思いで、専門的だった職人に仕事の幅を広げてもらう取り組みを進めています。その必要性を製造メンバーにも理解してもらうことができ、助け合いの精神というか、お互いにフォローし合えるチーム作りが出来つつあると実感しています。女性スタッフが多い部署ですが、気軽に何でも話ができる存在でありたいと、部内の風通しを良くしようと心がけています。これが結果的に生産性向上にも寄与していると思います。